制作の過程
京桐工芸では、額装品のデザインから仕上げまですべてオーダーメード対応しております。材料の選択から加工、仕上げ、塗装などお客様のニーズに可能な限り対応させていただきます。
こちらでは制作の様子・過程をご紹介します。
1.乾燥
材木店で購入した樹齢ウン百年という大木を厚み約36ミリ位に製材します。その後、数年間という長い時間をかけて「自然乾燥」させます。良く乾燥した材料を使わないと、製品になってから歪みや反り等が出てしまいます。
最近は機械で強制的に乾燥させた木材もあるようですが、京桐工芸では自然乾燥にこだわっています。
2.木を真直ぐにし、幅を整える
「木取り作業」と言いまして大まかに障子を作るのに必要な材料を用意します。
荒くノコギリで切っただけの木の棒をまず、この手押し自動カンナで木材の2辺を真っ直ぐかつ直角に仕上げます。
その後、このプレナと呼ばれる自動カンナ機械で残りの2辺を真っ直ぐで直角30ミリ角の木材に加工します。
大まかに分けて、障子は30ミリ角の枠(専門用語では<かまち>と呼びます)とその中に組子(サン)部分で構成されています。
3.ホゾ取り、組子
次にホゾ取り作業です。
簡単に言うとコンセントのような仕組みで障子は結合してあります。
組む前はこんな木の細い棒です。これを一つ一つ組んで障子のサンの部分ができています。
障子の組子に切れ目(クゼ)を切って行く作業です。
4.ホゾ取り、組子
次にホゾ取り作業です。
簡単に言うとコンセントのような仕組みで障子は結合してあります。
組む前はこんな木の細い棒です。これを一つ一つ組んで障子のサンの部分ができています。
障子の組子に切れ目(クゼ)を切って行く作業です。
このように組子に切れ目をいれて行くことでサンを組み立てることが可能になるのです。
5.地組み(ぢぐみ)
ここからが組み立て作業です。
今まで、加工してきた枠の部分と組子部分を結合させてゆきます。
一本一本丁寧に組んで障子の組子をつくります。
6.框組み(かまちぐみ)
障子やドアなど建具の縁をそれぞれ竪框(たてかまち)、上桟(かみざん)、下桟(しもざん)といい、これらを総称して框(かまち)といいます。
建具を框組みする際、絶対に気を付けなければならないのが、胴付き(隙)・カネテ(角)・捻れ (捻)です。それらを全て確認しながら組み立て、最後に表面に出た凹凸をカンナで仕上げて完成します。